チャンバーの下ごしらえ その1
外国のグラスウール、日本のグラスウールよりも良く刺さって痛い
はい!VG5SAです~
えー今回のプロジェクトはずばり!
秋にオフロードレースで走る3AAのパーツ買うからセッティングしてもらってよい?
というお客様案件を、んー受けてしまった・・・
パーツの御代は頂戴しておりまして、でもこのセッティングってのはですね
本当にスクーター好きじゃないと諦めるほど
大変です。
私の多くのお客様も沢山パーツ購入して頂いて大変嬉しい限りですが、ここ2~3年で私から購入されたパーツがオークションに流れている様など見ると
ホントにセッティングだせて楽しんでくれたのかな?といささか心配になるのです
特に【作るのが好き】なタイプの殿方は、セッティング苦手だから、誰かやって?なんなら作るからセッティングは自分でやってね?ライクな方も非常に多いのではと散見します
何故スクーターのセッティングって大変なの?って
恐ろしいほど各パーツのバランスが高次元に嚙み合わさって初めて本来の性能を発揮するからです
そして、たとえセッティングが出来て人にその車体を別の方に譲るにしても
体重、使い方、乗り方、開け方などで、その時のセッティングが何の役にも立たないことも多々あるので、基本セッティング(スクーターで言うところのキャブレター、駆動系)を、かなり甘めのしたところでおおよそ出荷するくらいではないと、嫁ぎ先の気候、高度、湿度などまで読み込んでセッティングなんて出来る筈がないのです。
また裏を介して言えば、それほど高度にチューニングしたスクーターは全天候型では決してなく、走らせる場所に合わせた緻密なセッティングが必要になるから、日本でコンプリートエンジンが売られていないんですよね~って話しになるのですね。まーこれは直キャブのようなハイエンドな仕様が特に該当するかと思われます。
しかしながら、ある程度購入して頂いたパーツをドノーマルの3AAに使い、セッティングデータを取った上で、お客様に納入するのが今回の企画・・・
前にも話しましたが、今回は49ccのレギュレーションで後は改造自由、スクーターフレームのみ、コースはオフロードということで商品既に全て入荷しております。エアクリーナーをノーマルを使うというのが、引き受けた最も大きな要因ですね。純正のエアクリーナーは本当に良く出来ていて、天候にあまり左右されないからです。
しかし、何よりもパーツを投入するに当たっては下ごしらえが必要です
一日目の今日はこちらから
はい!排気はYASUNIのZですね~ 50ccハイエンドシリンダー向けです
これもね、吊るしで使う訳にはいかんのですよ
まずこのサイレンサーの筒を抜いて
で、サイレンサー側にパワー抑制の筒が点付けで溶接させておりますので
赤丸箇所です、ちょうど裏側にも点付け溶接あるので2点ですね、サンダーなどでさくっとさらいましょう
で、こんな筒を摘出します
はい、もう一つはチャンバーのフランジ側に入っている筒
ここもリューターで取り除きましょう
摘出したら、エアーで中に混入した細かい鉄粉を吹き飛ばしますが
その前に、私はこんな感じでアルミ粉の混入を防ぐ努力をしています
この奥までぐいっとウエス入れてます
次
YASUNIチャンバーはデフォルトでクリアコートしてないんですわ
ですので、最近MOSTが開発したばかりのさび止めプロテクションコートのG-101使いまして(テフロンコートでワークの3ミクロンまで浸透するとか)
二度コート掛けてしっとり肌になってきまして
チャンバーの下ごしらえはひとまず完了
次はシリンダー
しかし35度越えた気温じゃ一日1箇所でダウン
納期が9月下旬なので少しづつやります。
本日の作業
■E-PASS撤去 0.4H
■MOST G-101錆び止めコート 0.4H