立ち上がれ縦型党のスクーターLIFE ☆EUROSCOOT.JP

ヤマハ縦型50ccエンジンとピアジオエンジンを中心にコアな情報を展開します

50ccエンジンのセッティング

はいという訳で50㏄用レースエンジンの製作です。

といっても、これ御代頂いてないので、ほんとさくっとですけどね・・・

イメージ 1





まずはこやつを装着しました
イメージ 2
理由は間違いなくノーマルマフラーの詰まりで調子悪いのを100も承知でしたが、念の為詰まってないマフラーで火入れしたらやっぱり1発始動。しかし白煙は相変わらずで、これOIL何はいってるんだっけなーって思い出せず、OILポンプの問題なかったので、スラッジがシリンダー内に溜まってるのかもしれません。

でもこのマフラー、ちょっと難儀して3AA純正ガスケット入るかと思ったら入りませんでしたので、こーゆータイプの使ってください。
イメージ 3


シリンダー周りの異常もないので、ようやくこれつけます。お客さんのです
イメージ 4
YASUNI SCOOTER Z チャンバーです。フランジ側とサイレンサー側の筒抜きました




で、次はデロルトPHVA17.5キャブレター装着です。このモデルはいろんなモデルがあって複雑。今回お客さんにお勧めしたのは、チョーク無しもモデル。手動チョークの在庫はありますのでで
イメージ 5
みんなが気になっている「手動チョークはニードルピンないですけど、平気ですか?」との質問。よく飛び交いますね~ しかし、デロルトの純正品でPHVAならびにPHVB用として手動チョークはリリースされているので、もうそれ以上言葉はいりませんよね?って話しで





次はこれ、ニップル祭りになってますよね?知ってますかこれ
イメージ 6
メクラ蓋の付いているのはOIL。あとの縦の二つはなんと、ヒーターの役割を果たす経路とのこと。これ上下で繋がっていて、他には流れていない模様(すーはーしてみた)




寒冷地のような場所用なんでしょうね。必要ないので、ニップルごと外しても良かったのですが
イメージ 7
いちおうバイパスしときました




心配していたことがいくつかあって、まずはアクセルワイヤのタイコが日本と欧州で形状が違います。サイズが違う。でも一応トップは通ったと思ったらこれ
イメージ 8
キャブ側外径5.8mm、アクセルワイヤ側5.7mm
何か真鍮の筒か何かでお互いを被せて、純正のワイヤー上に被せるゴムでも喰わせておけば、問題ないです。ワイヤーもギリギリノーマルが使えますが、あと5cmくらい伸ばせれば理想ですね。



スロットルバルブにも無事喰わせることができて、インシュレーターにも無加工で無事装着。フィッティング良好。ここがデロルトのヤマハスクーターの互換性のある良いところ。でも実は自分で試したことがないから、試せて良かったです

イメージ 9


でもやっぱりつけてみるといろいろカッツカツで
イメージ 10
シリンダーシュラウドに接触するバイパス。やっぱりニップルごと外しちゃってもよいかもです




あとは手動チョーク側
イメージ 11
これもまんま純正のカバー類なので、干渉しちゃってます。まーチョークは引けますけど、干渉する箇所のカウルの逃がし処理しても良いかもですね




あと心配してたやつ
イメージ 12
エアクリーナーのフィッティングもなんら問題なし!よし


はい~じゃあやろっかーって、あ、一応キャブの工場出荷時は
デロルト PHVA17.5
MJ80
SJ38
PJ45
針 A20
アイドルスクリュー 5と1/4戻し
エアースクリュー  2と1/4戻し



まずはこれで、火入れ。アイドリング安定。
外走らせたら、アクセルONでもーって失速。薄すぎる。

でMJ80から最終的に現状MJ122 SJ38 

SJの別番手の一切を忘れてしまったので、これ。

しかしノーマルエアクリーナー付きはめんどくさい!でもやってるうちに取り付けむちゃくちゃ素早く出来るようになりました



STAGE6 バリエーター ヤマハ細軸用 これはステ6からバリエーターとしては1種類のみの販売となっております
イメージ 14





あとは駆動も少しづつ
イメージ 13
POLINIのセラミックコートのフェイスが喰いよさそうです
 





で、駆動セット進めます。ノーマルシリンダーですが、やっぱりチャンバー付けると80キロくらいでます。タコつけないでさわってまして、体感ですが8500回転くらいからパワーバンドに入ります。ノーマルエンジンにしては、このチャンバーがぐいぐい引っ張ってってくれて、気持ちよく吹け上がっていきます。それはノーマルエンジンとは思えないほどぐいぐいいきますね。

ただしかし、そこは50ccのノーマルシリンダーですからってのと、クラッチ周りはお客さんの方で用意してあるとのことで、またこれが今日は替えのクラッチもありませんで、ミートポイントを探れなかった・・・

イメージとしては、低速コーナーの20キロくらいの立ち上がりのアクセルONで一気に8000rpmミートでがばっとパワーバンド入って11000rpmくらいまで回しきるようなイメージになっているのですが、まー如何せんこのシリンダーがノーマルですから、ステ6の50cc鋳造ハイエンドシリンダー(レースレギュレーションが50㏄縛りとのことで)付けて、どこまで化けるかですね~ シリンダー付けてやるなら、本気でお金貰いたいですw。

明日はアクセル開度の低い箇所のセットを今一度見直して駆動もほとんどウエイトローラーの重量もいいとこまで、詰めましたがもう少し頑張ってみたいと思います。

ということで、Tさん今しばらくお待ちくださいね~^^


しかし思うのは、このデロルトのPHVAってシリーズ、やっぱり名作かもしれませんね。すっごい使いかってよさげです。

※もうこれを見ている人は知ってると思いますが、昔デイトナが販売していたPHVB22は、あれは本国製モデルとは全く異なり、実際私も試しに使ってみましたが、オーバーラップする箇所、特にSJとMJが激しくみんながいう通りゴミだと思いました。しか本国モデルの名称同じPHVB22はまったく中身が違うので、気持ちよくセッティングが出ることを知ってほしいですね。一部のネット情報ばっかりうのみにしていると、足元救われますよ~

次は千葉のTさん案件のPOLINIキャブレターも検証しないとあきまへん



立ち上がれ 縦型党