坂道の続く60キロ、舐めてましたね、、ええ完全に
全国のクロモリロードファンの皆様、お元気ですか?
本日は朝5時に起床、5時半前にはホテル出発します。
日の出が6時7分ということで、徐々に上る朝日を見ながら、軽快にクロモリロードを
走らせていきます。
宿泊している宿が平坦な地形なことと、まだ日差しも出ていないので、涼しくはないですが暑くもなく、速度も乗ります。
とりあえずは島を時計回りに回っていきます。
少し気になったところは、カメラを向けてみたりするのですが、宿の空調がえらい寒め設定で、なんと一眼のレンズが曇ってしまっております。さー大変
仕方がないので、スマホでしのぎます。
6時半ちょっと前くらいでしょうか。朝日がぐいぐい昇ってきました。
南国特有の流れる雲が、見える景色を劇的に変えていきます。気持ちがいい。
すると、前からガチローデイーのおじさまが近づいてきました。
ふと目を送るとこちらの目線に気付いたおじさま、下り坂でさっそうと手を挙げてさっていきます。
もはや人も車もいないジャングルの奥地みたいな場所での、趣味を介したふれあい。。
素敵です!
私がいつも走っているのは関東平野で要は平坦なロードになるのですが、人生の中で初めてともいえる高低差のあるコースを、ちょっと舐めていたのかもしれません。
一番ローギアに入れても、重く感じる。。もっと、もっと軽いギアが欲しい!
ですが、私のコンポは悲しいかな9速のSORAのミックスです。。
痛感しましたね、「走るシーンによって、ギア比も大きく変化していかなければいけないんだ」と。長い長い坂がきました。用意した600ミリリットルのボトルも気が付けば空。。水分のエンプティーは死活問題です。もうダメ死ぬのかもと思っていた矢先に、ようやくレストランの前にある自動販売機を見つけました
水分を補給し、更に合計1・1リットルのスポーツドリンクを確保しました。
グーグルマップを見ると、底地ビーチなるものが近そうなのでそこにいってみるとします。その道のりまで結構上っていましたので、もう下るだけかなと高を括っていましたが、甘かった。。
恐ろしいほどの上り坂がやってまいりました。もう登れない!無理!とうとう降りて押すしかない!と。
しかしながら、降りて押してみるとびっしょりになった上着がお腹を冷やして便意をもよおします。野グソは慣れたものですが、そこで大切なのはヤル場所のシチュエーション。人なし良し!隠れる場所良し!紙の代わりに拭ける大きな葉っぱ確保良し!と、野グラーにとっては、朝飯前の環境です。
誰もいない場所で厳かに、そしてしっかりとことを遂行致しました。
お腹の具合もすっきりしましたので、底地ビーチを目指します。
私みたいな埼玉県民がビーチなんて聞くと、おおよそ開けた場所にあって、物資などの仕入れも可能だろうなと、これまた高を括っておりましたが
ビーチに到着しましたが、ビーチ手前に比較的大型なホテルがありましたが、既に潰れておりました。右奥にはリゾートホテルがありますが、はやり昨今のリゾートホテルはプライベートビーチまで完備していてなんぼなのでしょうか。そうとは思いませんが、潰れたホテルはオーシャンビューと呼ぶには少し難儀かなという位置にありました。
ここで、引き返すか一瞬考えましたが、そこは一度乗った船、次は川平湾だ!と川平湾に向かいます。。
しかし石垣島を想像以上に舐めてましたね。なんせ自動販売機もない、人もいない、トイレもない、コンビニもあるわけがないと
でもこのタイミングではまだ余裕がありました。何故って本格的な日差しがまだ届いていないんですから
呑気に景色撮影する余力も十分にあります
次にいったのは、川平湾(カビラワン)ここまで来たら最後、米原ビーチへ向かいます。
しかしここからがきつかった!日差しもどんどん強くなり、どんどん減っていく水分に、体力。。
米原ビーチが今日イチ綺麗でした。
あとは帰るだけと、於茂登トンネル抜けたらあとは下るだけ!なんて甘い考えでした。。
スタートはフェリーターミナルのある付近の宿から時計回りに回っています。
これ、過去にこのコースを走った人のをそのまま使わせて頂いているのですが、今回ほぼこれと同じコースです。距離で60キロ、平地で言えば大した距離じゃないんですけどね、、舐めてましたマジで
トンネル潜って、あとは街まで一直線!かと思いきや、なだらかな丘がまだまだ続くんですね~ 日差しもどんどん強くなり、坂道なんて漕ぐ余力も残ってない、押して歩く分には何の問題もないんですけど、熱中症で良く私が起こす熱痙攣っぽい症状が出てきました。ここで熱痙攣したら、誰もいないしマジで終わる、救急車呼ぶレベル。。。そんな迷惑かけられない、、と、もうこれから死ぬんだなといった気持ちで、なんとか日陰を見つけては体を冷やしだましだまし先に進んでいくと、何もない丘のどまんなかにお洒落な喫茶店があるではあーりませんか!
「いらしゃいませ~」と可愛い小娘が接客します。
「す、、すみません、、塩っぽい飲み物って何かありますか?」
「塩っぽいかどうかはわかりませんが、酸味があってさっぱりしているのはシークアーサージュースですね♡」と
違う、違うのだよ、、、
とりあえず、そのシークアーサーをオーダーしたあと、お姉さんにしっかり話しました。「塩をくれませんか?」と
その異常事態に気付かれたのか、もうこのまま熱痙攣で動けなくなる寸前で、たくさんの塩を頂きました。お代わり如何ですか?と、2回目も頂き、しまいには、これ持って帰って下さい!とラップに沢山の塩を分けて下さいました。この御恩、一生忘れません。という気持ちで帰路を急ぎます。
といっても、距離にしてあと9キロでホテルに戻れる距離なんですが、これがまた全然街が出てこないんです。石垣島という土地は、街から外れるとほぼ何もないという、この灼熱地獄の中、恐怖しか感じませんでした。とにかくトラウマレベルに暑さと坂道にやられたって話しなんですが、ちょっと走る時期を間違えるのかもしれなかったなって、後悔先に立たずですね。
ひとまずは、島の半分をクロモリロードで制覇したつもりではいるので、もう埼玉に帰ってもいいかなって、思ってます。