立ち上がれ縦型党のスクーターLIFE ☆EUROSCOOT.JP

ヤマハ縦型50ccエンジンとピアジオエンジンを中心にコアな情報を展開します

MALOSSI ベルギー支社に行きまして

イメージ 12
(向こうに入って初めて見た青空)

ちょうど旅行から一週間の月日が経ちました








なかなか密度の濃い旅で、時系列で紹介していけばいいのか、掻い摘んでスポットで紹介していけばいいのか、時間が経つにつれずっと悩んでおりまして



そうですね、本当にいろんな事があったのですが、まずは今回この企画を立ち上げたキッシー岸田さんこと「岸田年正」さんに、深く感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
イメージ 15

キッシー岸田さんは1994年に最後となった国際A級ライセンスも所持している80~90年代に大活躍したレーサー(今でももちろん大活躍)であり、日本で輝かしい成績を収めた後には、世界に渡り、ほぼ一から関係を築きあげて現代に至る訳なのです。

その関係の一つが、今回全面的にベルギーでお世話になりました
イメージ 1
【ガレージ VINCENT】


というピアジオの正規ディーラーでもあるSHOPの二代目社長のニコラさんという明るくて元気な方。現在キッシー岸田さんは、ビンセントのワークスライダーとして活躍されている訳です。
このVINCENTはニコラさんのお父さんの名前で、かれこれ50年程前にイタリアからベルギーに渡ったVINSENTさんは、この地でバイク屋を始めたそうです。
イメージ 14
初代のお店は店の対面 今は店舗としては使っていないようです お父さんはイタリアの別荘に遊びにいっちゃってました


だからお父さんもニコラさんも奥さんも実は生粋のイタリア人で、イタリア人がベルギーでイタリア車を売っているので、来るお客さんもイタリア人が多いみたい。



この人とキッシーさんとの出会いは1997年頃と言う事で、もう20年近くもお付き合いがある親友同士と言った関係なんですよね~

この双方の関係性の初期段階を知る人にも出発前にお会いしてお話しを伺う事が出来ましたが、「当時は向こうも日本人なんて見た事もないらしくかなり怪しまれていたようで、バイクを触らせてもらう事さえ出来なかった」との事で、キッシーさんも同じ事を仰っていましたが、結果を着実に出すことで少しずつ信頼を築きあげていったと

その中でも重く残ったのはキッシーさんから出たこの言葉
「俺は今でも今回が最後のレースという気持ちで望んでいるですよ。結果が出なければ今回で最後だから、だからいつも力をすべて出し切って全力で望んでいるんだ」と。

そうやってキッシーさんはこのベルギーという国をベースにイタリアで開催されるMALOSSIトロフィーにもTEAM VINSENTとしてイタリアまで移動し戦ったりして、ご存知通り、日本人ライダーとしても、MALOSSIトロフィーでは入賞経験を何度もした事がわる、すんごい人な訳ですよ。想像出来ますか?ホームコースでもない土地で優勝しちゃうんですよ?
イメージ 2
キッシーさんがライダーとして入賞したトロフィーの数々



イメージ 3
トロフィーもデザインが秀逸でかっこいい!




今回の旅でのホスト役はキッシーさんだった訳ですが、とても気さくで明るい方ではありますが、一方バイクのレースの事になると、目がキリっとして、その熱く語る様には恐縮するばかりで、本当にキッシーさんから得る情報が素晴らしかった。


もう一言では語りつくせない事が悔しいくらい、とにかく濃い旅だったのです



どれくらい濃い旅だったかってゆーと、ニコラさんの弟さんのパオロさんという方はMALOSSIのベルギー支社を経営している訳ですが、そこにもお邪魔したりして
イメージ 4

ここがMALOSSSIのベルギー支社 外観

イメージ 16



イメージ 7

MALOSSIのディストリビューターの中では一番古いんじゃないかってキッシーさんが言っていたくらいですから、その関係性は非常に濃いのはいわずもがなで

イメージ 6
MALOSSIストアから日本に発送される商品のほとんどは、実はここから発送されてますって話しとか



イメージ 5

各国における2ストと4すとのパーツ供給の比率なども聞かせてもらったりしました。
ちなみに日本は今4スト6割 2スト4割だそうです。こんな話し普通聞けませんよね?


イメージ 8

意外にもっと在庫あるのかと思ったらそんなでも多くないように見えますが、バックオーダー分はイタリア本社からこちらに入るそうです~  そしてここから日本を含めたいくつかの地域に発送されると



イメージ 9

結局なんでこんなレアな場所に来れるのかって言えば、キッシーさんが今までのレースで親交を深めてきたからこそな訳で、実はMALOSSIだって、初めに日本に持ってくるきっかけを作ったのは、何よりも誰よりもキッシーさんなんだよ?って言われたら、びっくりしませんか?


イメージ 10
パオロさんお茶ご馳走様でした


とか

今回実はSR50Rを直してもう一度乗ってやる!って構想があって、一個新品シリンダーKITをニコラさんにお願いしてあったのですが、店に戻りニコラさんに俺のSR50Rの壊れたシリンダーの写真とか見せていたらすっとこれを出してきて

「イチ!プレゼントフォーユー!」って
イメージ 11

MALOSSIのチームファクトリーのピアジオケース用70ccシリンダー 火入れを僅かにはしているものの全然使ってないし!

しかもこれはキッシーさんとニコラさんから説明してもらった話しですが、TEAMファクトリーにも3種類くらい種類があって、その中でも一番凄いのが、MALOSSIのチューニング部門を取り仕切るフラビオさんという方がいらっしゃるようで(キッシーさんもニコラさんもパオロさんもみんな仲良しらしい)、その方が直々に手を入れるポート加工がTEAMファクリーシリンダーの中でも最高峰なんだぜ!って話しで、これがそのフラビオさんが自ら掘ったファクトリーシリンダー・・・


しかもやはり自分ちの製品だけに、ポート加工を施してからニカジルメッキ処理をするという手の入れようで、これはプライベーターではまず出来ない工程な訳で、いちいち凄い話しがポンポン飛び出してくる訳ですよ・・・



しかも頼んでおいた新品TEAMファクトリーシリンダーも帰国ギリギリにやっとニコラさんの店に届いて冷や汗ものだった訳ですが、このシリンダーもフラビオさん自ら手を入れたポーテットシリンダーだったと。これもニコラさんの計らいで快く引き受けてくれたようで、どんだけ凄いんだって



どんだけ凄いと思いますか?このシリンダー  ただでさえ手に入りにくい訳ですが、こんな加工品シリンダー MALOSSIトリフィーでも参加する車体じゃないと、まず売ってくれないし、たぶん普通のルートでは手に入らない品だそうで



SR50R ベルギー VINSENT仕様として、近日復活します~!
イメージ 13
こいつフレーム強度あるし、脚は最高なんで、早く復活出来るといいな!


今まで使っていたTEAMファクトリーの吊るしシリンダーから、フルポート加工シリンダーにリニューアルして、ツインカム追っかけられるかな?(笑)




という事で、皆さんと一緒に日本のスクーターシーン盛り上げていきましょう!

テンション上げていきまっしょい!