今日の教訓:セッティングとは自分に妥協しない事である
全国のスクーターファンの皆様、関東地方は春らしい暑いと言えるくらいの天候でございます。
もしも有事が起きた時、もうスクーター弄りなんて、きっと出来る状況ではなくなってしまうかも知れません。なので、今を全力投球で、本日は先日十二屋エンヂニアリングにて取り付けをしてもらいました10インチBOOSTERホイール仕様の3AA BW`Sを着手致しまして、なんだか今までコンセプトが明確ではありません10インチBOOSTERホイールの3AAでしたが、エアクリーナーにスポーツマフラーでどこまで速く出来るかに挑戦しようかと思っておりまして
新作のスポーツマフラーを用意致しました。なんでも今までないタイプのボアアップシリンダー用に特化したヤマハ縦型用と謳っておりまして、トップパフォーマンス製となります。
デザインも秀逸で、問題ないレベルです。
ん?とお気付きの貴方、そうなんです。
トップパフォーマンスが、レオビンチ社を傘下に入れたようで
作りのクオリティーはまさにレオビンチそのもので、味付けはトップパフォーマンスの意向が組み込まれているようで、更に期待できます。付属パーツも5.7g、4.7g、4.3gのウエイトローラーに、3枚用クラッチスプリングまで入っちゃっておりまして、バリュープライスです。
マフラーのテールパイプのエンドもやる気が感じられる口径
しっかりとE-PASSの筒入っておりますので、こちらを外しましょう
私はアパート住まいなものですから、日曜日のこの陽気に駐車場でジェネレーター回して、リューター回すのは騒音上あまり好ましくないと判断しておりますので、車で1分の倉庫街に持っていき作業します。音が気にならない環境はほんと楽。そんな環境が普通にある人は幸せです。
万力でマフラーを咥えさせて、紙ウエスを詰め込み削りカスの進入をなるべく避けます。といってもまー入っちゃうんですけどね
で、外したのがこんな感じ。溶接部が削れて筒が中に入っちゃっても安心して下さい。本体の溶接箇所をキレイに切削すればストンと外れます。でもこれやっぱり30分くらい掛かる
ちょっとフランジから指を入れると段差がありましたので、滑らかに整えまして
筒の撤去は完了。
付属されているマウントをご紹介。ブッシュが入っているのが判りますか?ここらへんが日本のスクーターのチャンバーや、スポーツマフラーではあまり見ない所で、ここにブッシュが入っているだけで、接合部のヒビなどが圧倒的に少なくなり、ロングライフで、使い倒せるのは、欧州のマフラーの魅力かなっていつも思います。
レオビンチ製品をお使いの方は馴染みのあるマウントですね。ZXや、ZX-Rチャンバーとほとんど同じマウントです。
さて今回はノーマルのエアクリーナーを使いますが、ここでまず鬼門。社外サスペンションは大概デフォルトの3AAサスペンションよりも太く、エアクリーナーに干渉してしまいます。STAGE6のこちらの285mmサスペンションもとりわけ外径が大きいので、干渉してますが、付いちゃえばいいじゃないお菓子を食べればいいじゃない(by水曜日のカンパネラ)と
なんとかいけそうです。「サスペンションの動きをスポイルするのでは?」と、疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし私はそこまでシビアに考える必要はないような気がします。
バネが擦れて塗装が剝げる!などと気にする方はエアクリーナー自体の位置を変更するのも手ですよね~ ジョイント用のラバーは2JA用?の新品です。ここは新品がやっぱり気持ちよくヌルっと入ります。私は先にキャブレーター側を付けた後に、マイナスドライバーでクリクリ地味に入れております~
エアクリーナーのスポンジは今回コチラを使いました
キレイなブルーです
二層になっております。体感出来る効果は少ないかもしれませんが、デフォルトのスポンジよりはコスト掛かってそうです
なんだかケーキ食べたくなってきました←
ここからセッティング開始です。とりまこのまま走らせたんですが、PHVBのMJは118でSJが45。もういつのセットだったかわかりませんが、確かMALOSSIのMHRに何かのエアーフィルター(パワフィル?)を付けてレオビンチZX-Rチャンバーで、結構セットが出てた時の記憶です。話しはそれますがデロルトのPHVB22Φキャブレターの良い所はマロッシから縦型エンジン用のPHVB用のマニホールドが発売されていて、エアクリーナー側の3AAノーマルキャブレターと同じ外径ですので、この写真でも見えるラバーのジョイントが使えて、ノーマルエアクリーナーがポン付け出来る所が良い所です。
巷ではデロルト(泥)なんて、良くわからない言い方が蔓延しておりまして、良いイメージをもたれない方も多いかもしれませんが、私は好きなキャブレターです。確かにPEやPWKに比べると、MJとSJのオーバーラップしている混合域がかなりはっきりとしていない印象を私も受けますが、時間を掛ければそれなりなセットは出ます。それに欧州では70ccのミッドレンジのボアアップKITは22Φのキャブレターを推奨しております。MALOSSIカップも70ccのカテゴリの一つにはデロルト22Φキャブレターでないとダメというクラスもあります。それでも120キロくらいでストレートかっ飛ばしてますから恐ろしいです。もちろんヤマハ縦型エンジンではありませんが(ミナレリホリゾンタルやピアジオショートケース)、小径のキャブレターは街で使うには良いかな、と私は思ってますよ~
まーセットがめちゃくちゃでしたので、かなり時間が掛かってしまいましたが、下記の構成で
■AIRSAL T6 70ccに排気ポートの弦長アホみたいに広げたもの
■デロルト PHVB22Φ
■リードバルブ 2枚用の確かカーボン
■トップパフォーマンスのスポーツマフラー
■十二屋のJOG-ZR CDIハーネスKIT
■ポッシュのマップ変更出来るCDI
■駆動系はクラッチスプリング以外はすべてノーマル
まずはキャブレターですが、MJが78と80しかなく、あとは100番手以上となります。確かMJ75くらいからあるはずですが、MJ78を入れました。
SJは45のまま。これでエアスクリュー微調整して「あと一番手MJ上げてもいいかな」ってフィーリングです。
まんずこのAIRSALのシリンダーの排気ポート加工をしたら、下がすっかすかになっちゃっておりまして、まともに走らないシリンダーですが、高回転域に本領発揮するパワーバンドの領域が少ないシリンダーですので、そこに合わせてウエイトローラーの重量も調整していきます。
せっかくなんで、スポーツマフラーに付属されていた、クラッチスプリングも取り付けまして
スナップリングにフォーカス合ってますね・・・ こうやってシューが初めからカットされています。
これでウエイトローラーの調整しまして、付属の4.7g6個のトータル28.2gの糞軽いチャンバーみたいな重量で、おお!ってゆーよーなパワーでまして、これはスポーツマフラーというか、完全にチャンバーに近いトルク特性を持つスポーツマフラーという印象で、正直好印象です。
日も暮れてきましたので、今日はここでタイムアップ。次はもっと駆動系のセッティングを密に、また、キャブレターのセッティングも行いましょう。てか、このシリンダーてんでダメだからポイだな
POLINIのスポーツマフラーはエアクリーナーカバーにマフラーが気持ち干渉してしまう残念な仕様ですが、こちらのマフラーはそれはありませんでした
控えめな外観ですが、これは結構ポテンシャルを秘めたスポーツマフラーかも知れません。期待。
レースでも使っていた中古のPOLINIのエボリューションシリンダーがあるので、オーバーサイズのピストン使ってこのエンジンに組んだらきっと化けます
エアクリーナーも入ってシックウルトラ(髭は薄いほうです)。STAGE6のショックもやっぱり全然違いますね。これもセット出したら、クラウンみたいな乗り心地になりそうです。セット頑張ります!
しかしピレリのSL60タイヤに、BOOSTERホイールをマットブラックのパウダー塗装かっこいいなと我ながら自我自賛。このタイヤはロードノイズまったく感じません。そういえば、リヤのドライブシャフトのベアリングがゴロゴロいい始めててあーめんどくせー!ってちょっと思ってます(笑)ほんとあそこのベアリングだけは、いちいち仕事増やさないでくれよって感じです。
現在の構成
■3AAフレーム
■3AAエンジン
■AIRSAL T6 70cc
■デロルトPHVB22 ノーマルエアクリーナー仕様 MJ78 SJ45
■十二屋エンヂニアリング ハーネスKIT
■ポッシュCDI(マップ変更可能なタイプ)
■トップパフォーマンス スポーツマフラー
■に、付属していたクラッチスプリング
■ウエイトローラー 28.2g
目標、70ccのポン付けボアアップKITで50キロからウィリー出来るGT仕様。
弄り始めの方にも参考になればと思います~
でもやっぱりセッティングってどMじゃないと出来ませんね 悔しいから頑張る そんなガッツのある人割引します←
でもホントスクーターって、やりはじめるといろんなこと忘れて没頭出来るから好きだけど、ゴールが決してない迷宮みたいなもので、健全な人にはお勧め出来ません。これじゃ俺、結婚なんて出来ない!(やっぱり弄る時間が充実してるから)
どーしようー
立ち上がれ 縦型党