立ち上がれ縦型党のスクーターLIFE ☆EUROSCOOT.JP

ヤマハ縦型50ccエンジンとピアジオエンジンを中心にコアな情報を展開します

しっとりした空気も良いものです

同情するなら仕事くれ

まったりとした休日を過ごしております。VG5SAです。


最近は仕事一筋といった感じで、ひたすら仕事の事ばかり考えていて白髪が増えましたええ確実に。



たまの息抜きもしてきたばっかですし、あとは自分とこの家業が上向いてくれれば、御の字なのですが、あと5年は安定するのに掛かりそう・・・

もっとも体力が持てばの話しなんですが・・・



という事で、E-PASSの撤去くらいなら喜んでやります!
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気がつけばかなりの本数を消化しておりますので、慣れてはきましたね。



GWの旅で急接近した「motosorce」のジョージさんとは、結局ハワイで3回会い、最終日にはジョージ社長の奥様と3人で食事をご馳走になったりしまして、今でもジョージが乗っている2JA JOGの純正部品の手配でちょくちょくメッセンジャーしております。

で、2JAのパーツをあれこれ探しているのですが、台湾パーツが結構安価でありますので、モノがよければ助かりますよね~


ハワイネタなので、面白い話しをご紹介したいと思います。
YAMAHAの2ストロークスクーターを見る事はほとんどありませんでしたが、写真のこのスクーター、知っていますか?


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フェイスはSUZUKIのセピアZZ?




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SMCのrexyという台湾メーカーのスクーターになります。これエンジンがYAMAHAの横型ロングケースのブレーキシューモデルなんですよね いわゆる5DAに似た形状になるようです。このrexyというスクーター、もちろんヤマハエンジンですから弄りば弄るほど速くなる。これに着目したジョージが大量に台湾からハワイにこのrexyを輸入した第一人者で、今もハワイの町のそこらじゅうで見かけるrexyのほとんどはジョージが輸入してハワイに広めたということなんです。

食事の席で、深く入り込めない会話を奥様に通訳してもらい3時間程熱いトークで盛り上がったのですが、彼のお父様がハワイで一番初めにYAMAHAの正規ディーラーを立ち上げた方という事で、しかもアメリカのオアフ島YAMAHAのバイクは爆発的に売れたようです。


ジョージが貴重な資料をプレゼントしてくれました
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1967年という貴重なYAMAHAの会報誌。



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ワイキキ海岸通りにジョージのお父様が立ち上げたYAMAHA正規代理店の当時の写真です。



バイクに跨っているのが、ジョージのお父様で、上手の白髪の方が祖父とのことで
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ヤマハ・オブ・ハワイ  きっとYAMAHAにとっても誇らしく感じたことだろうと私は思います。





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ハナウマ・ベイをバックに
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手をあげている下手の方がジョージのお父さん。

年間に新車販売900台を越える業績がありながらも、ジョージのお父様は旅好きで、店を留守にする事がおおかったようで、このお店は残念ですがたたんでしまったようで、現在はありません。

しかしそんな親父を見てきたジョージは自らの手でバイク屋を立ち上げ比較的安価に手に入る台湾製YAMAHAエンジンが搭載されたSMCに早くから目をつけ、ハワイでのスクーターカルチャーへの多大なる貢献をする訳で、当時は従業員が何人もいて、良い時代があったと話してくれました。

「だから俺にはYAMAHAの血が流れてるんだよ」って、会った初日からそんな事言ってて、「こりゃ俺と一緒でそうとうYAMAHAスクーターが好きな人が現れた」と思ってたら、そーじゃなくって、壮大なバックボーンを持つ血統の方であるという事があのハワイであった3回で次々に判る様になり、こりゃあ大変な人に出会ってしまった!と相成った訳です。


で、話はまた戻るのですがそのハワイの若者カルチャーのハートを完全に鷲づかみにしたrexyですが
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このrexy,冒頭にもお伝えしましたが、ロングケースなんで、パーツがむちゃくちゃ豊富な訳ですよ。

もちろん向こうはトラックレースなんてなく(10年程前まではサーキットがありましたが現在は畳んでしまったようです)、ドラッグレースが人気だったようで、若者が挙って速さを競うようになったようですが、事故や騒音の問題もあり(やっぱり悪いヤツはいるようで)、今年から車検制度が出来てしまったと。


日本の2005年の排ガス規制での2ストロークの締め出しと似たようなコトが世界中で色んな形で、時代の変化の波が押し寄せてくることを痛感しましたが、やはり好きな人はそれくらいの事ではビクともしないので、私は信じていますけどね。



世界で、愛するスクーター繋がりの友達が出来るのは本当に嬉しいこと。
特に今回の旅ではほんとこんな展開になるなんて、思っても見なかったですが、歳が近いコトや、ジョージは日本のカルチャーを愛していることや、好きなスクーターがドンピシャでYAMAHAだったことや、EUROスクーターシーンにも大きな興味を寄せていること、ソウルスクーターは2JAだったことなどなど、共通事項が本当に多くて、「出会うべくして出会ったな」と、運命を感じざるを得ません・・・




だから、彼が困っている事があれば私は喜んで協力する。バイク一台欲しければ、解体して送る、というとめっぽう喜んでくれました。


我が社も軌道に乗れば、ジョージのSHOPで製作したバッチバチの3AAを預けて、遊びにいったら、SHOP行って3AA引っ張り出して乗りまくるとか、将来のビジョンも出来ておりますので、とにかく今は我が社の再建に向け努力するほかありませんね。



YAMAHAが好き、スクーターが好き、というよりも免許を取って初めて所有したスクーターが好き、そのスクーターが2JAで縦型エンジンだから、縦型エンジンが好き。そんな本当に単純に好き!という気持ちをずっと持ち続けていると、少しずつ世界が広がっていくことを、この趣味を通じて本当に強烈に痛感しております。

だから、絶対辞めない。私はこの愛すべき2ストロークスクーターを、縦型エンジンを、EUスクーターシーンへの興味を変わらず持ち続けて、自分の持っているちっぽけな世界観を少しずつ広げていきたい。



いつも長いですが、今回も長くそして熱い。

最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。




今後の更なる飛躍にご期待下さい。

立ち上がれ 縦型党