立ち上がれ縦型党のスクーターLIFE ☆EUROSCOOT.JP

ヤマハ縦型50ccエンジンとピアジオエンジンを中心にコアな情報を展開します

溢れる才能と勢い




いよいよロングバケーションも残り僅かになって火がつきまして

朝から10インチBWSで散歩したりしまして。午後は現在進行中の案件を
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はい VG5SAフレームです。実はこれにJOG-RRのフォークを取り付けたくて、ステム一式を用意、先日バイク屋さんで打ち換え目的で小加工してもらったのですが、いくつか課題が御座いまして考察すべく、倉庫からフレーム引っ張り出します。





キーシリンダーを外したいのですが、リベットのようになっているのでサンダーの歯入れて外したり
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レース上のタップ切ってる位置が浅くてどうしようと悩んでいると
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後輩F男くんから久しぶりに電話。なんでも近所にいて最近スクーターにはまっている人と一緒にいるんで遊びにいってもいいですか?ってゆーから、どうぞと待っていると、なんと20年ぶりの再会となるK南時代のS水くんがいるではあーりませんか!

SくんといえばK南のはしりを牽引した第一人者。器用でいろんなことに長けている万能秀才タイプの人。

久しぶりの再開に興奮するも、なんでも1ヶ月前からスクーターに目覚めたそうで、テンションあがります。

そして、いま私が悩んでいるこのフォークの件を相談します。ゆーても2人ともこの手に関してはかなりの玄人です。「これ3AAのステムあるんだったら打ち換えちゃった方が早いよ!」とのことで、岩槻のSくんの自宅でちゃっちゃとやっちまいましょうってことで、3人でSくんちに向かいます。



ゆーてもその道のプロがいるので、お任せいたします。サンダーを掛けているのはF男くん
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これはJOG-RRの三又なのですが、なかなか溶接の溶着していない箇所まで到達しません。





ある程度切れ目がでてきたようなので、もうプレスで抜いちゃいましょうって
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掛けるもなっかなか抜けず、サンダーで更に切削しますが、これがなかなか切れ目が見えない。かなりサンダーで削ったところで、ようやく溶接の届いてないところが見えてきて、プレスでようやく抜けまして



次は3AAのステムシャフトを抜く準備
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したら、これもなかなか溶接されていない境目見えず、ん?ってなって





コンターって工作機械で邪魔な箇所ばっさり切る
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Sくんは諸々とんでもない勢いのある家系 工作機械の量凄い


で、プレスで抜こうしたら、ぜんぜん抜けない。良く見たら、ステムの下側は軽く溶接してあっただけで、上側もしっかりと溶接されていて




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上側の残ったステム部分をフライス盤でこそぎおとす




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あとは3AAのステムシャフトの錆びた面を軽くなでながら
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ステムシャフトに圧入、ハンドルロック位置確認。ちょっと穴位置がずれたので、またフライス盤で穴広げ
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しかし3AAのステムシャフト摘出が想像以上に困難を極める
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裏側から見た図





ハンドルロックのポッチがついてる表側
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そもそも3AAのステムにインナーチューブ26Φの三又をつけようとするような方きっといらっしゃらなかったでしょうから、ある意味貴重なことやってる


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沢山ある溶接機から厳選された溶接機が登場する



肝心の位置合わせは慎重派のF男くんが、緻密に段取りを先行、ようやく溶接
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ここはやっぱり鉄骨屋の御曹司






仕上げも丁寧です
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一瞬で終わるよ!っていってスタートした今回の打ち換えですが
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蓋を開けてみれば、3AAの特殊な手法での溶接と、欧州のがっちりすぎる溶接の盛りにかなり難儀しましたが






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仲間たちの協力の下にようやく完成。




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しかし今日はいい日だった!

才能溢れる仲間たちに囲まれて、俺は幸せです。


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