ノーマル3AAとさよならの日
今日は午前中からノーマル3AAの納車整備です。
去年の秋に鹿児島Tさん案件で、50ccシリンダーにSTAGE6チャンバーでドナー車となったこのノーマル3AA。
あの時は無事セッティングを終え、最後すべてをノーマルに戻す段階で負圧コックの不良を発見。
今日は負圧コックと諸々点検整備をする為にEUROSCOOTガレージに車体を持ち込みます。
まずはガソリンタンクを外します
バカになった負圧コック。負圧しなくてもガソリンダダ漏れです。
こいつの1つネジを外すのに一苦労。結局会社のデカイ万力でなんとか咥えられたんで力入って回せたけど、参ります。
社外負圧コック
サービスしましょ
手こずりながらも無事交換完了です。
さて元に戻して火入るかなってキックしたら、鬼の圧縮で1回目降りるけど2回目むちゃくちゃ硬くてキック下がらない!ん?なんで?どこか噛んでるのかなって見ても噛んでない。おかしい何か物凄い高圧縮になってるって、プラグみたらOILでびしょ濡れ。まさか!ってヘッドを外すと
うおー これは、完全に腰下OILどっぷり油没モード。
きたーちゃっちゃと終わらす予定だったのに、エンジン降ろしか~まいっか~って
エンジン降ろしてと
はいご開帳 ごらんの通り
秋ぐちまでまったく問題なかったのに、なんで?って。
ガソリンタンクは空にして保管していた。負圧コックは馬鹿になってたけどホース類は全てキャブレターに差し込んでた。なんで負圧が悪さした?って、十二屋氏に相談すると
・もともと古い個体は出る症状。
・OILの粘度が柔らかいと自重で落ちてく。
・そもそもプーリーでギアを回さなくても完全にOILを止めることはできない
と、おおよそのアドバイスを頂いた。ありがとう!
で、そういえばと思い返せば、この3AAの2ストロークOILはやっすいステ6の化学合成OIL入れたんだよな って。もしかしてそれかなって。
ということで、恐らくOILっぽいです。
なので、マメに火入れして燃焼させて下さいね~ あとはOIL交換した方が良いかもしれませんと次のオーナーに今日告げましょう。
ドブ付けならぬ、OIL付けで腰下は良好な状態を保っていまして、中身出したらこんなに沢山のOIL。ちょっと勿体無い。
あとは綺麗に抜いたあと、洗油で綺麗に洗浄し、またクランクベアリングと諸々に油くれてやって、組み込んで点検、試乗、ハイ終了!で3時間。
自分の中では意外にも初めてのトラブルで、経験値がまだまだ足りませんね。。
ほら、すぐに混合にしちゃうから、わからないんですよねっ
しかし、バイク弄ってると集中出来るし、仕事を忘れられるからやっぱりバイクが最高です。
これに勢いづいて、次はスタントの灯火の不具合点検したいです。
やれた個体の3AAでしたが、そこそこリフレッシュしておりますので、大切にしてくださいね~ ヘタなバイク屋で中古で販売している車体よりはよっぽど整備してます!
それではみなさんごきげんよう
立ち上がれ 縦型党